包絡代数
BCH 定理証明のための断片
一般化多項式:交換則を仮定しない。
この時、
つまり、
が成り立っている。
また、
なので、
の形となるには、 のように1次の1項だけしか許されない。
これらの事から、テンソル化した一般化多項式は の形になるのならば Lie 代数の演算と同型なので、これを用いることで非可換・非結合代数を非可換・結合代数に置き換えて、楽に考えられるようになる。
log(exp(x)exp(y))
log, exp はべき級数展開が定義。
Log, Exp は引数がテンソル積であることを表す。
ただし、
などが成り立つ。
ここで、
のような交換関係を使っている。また交換関係が成り立つならべき展開の定義に
帰らなくても普通の関数のように扱える。
また、
よって、
つまり、
が成り立っている。
ので、あと2,3個前提が証明してあればw は とそれらの の交換子積で表わせることが分かる。(ただし係数は出てこない。表わせるはずということだけ。)
すなわち Baker-Campbell-Hausdorff の定理が証明される。
係数については、以下参照。
fortran66.hatenablog.com
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