fortran66のブログ

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【メモ帳】上山隆大 (うえやま・たかひろ)

アカデミック・キャピタリズムを超えて アメリカの大学と科学研究の現在 (2010)

第12回 読売・吉野作造賞 受賞

略歴 https://www8.cao.go.jp/cstp/image/yushikisya/ueyama.pdf

書評

2010 書評 植田和男

book.asahi.com

2011

www.yomiuri.co.jp

2011 書評 潮木守一

https://souken.shingakunet.com/publication/.assets/2011_RCM166_02.pdf

2015 書評 村上直久

https://www.nagaokaut.ac.jp/center/cge/bookguide2015.files/15bg_18.pdf

著者は近年の日本における大学改革の動きに批判的である。例えば、「国立大学 が進みつつある市場化の方向は、アカデミアが本来なすべき知識の創造の役割を 確認することなく、雑巾を絞るように研究資金を削減するという圧力によって、 アカデミアと市場との関係を知識の売却の方向へと向かわせつつある」と手厳し い指摘を行い、それは、市場化が多様性と開放性を生み出すことの期待とは全く 異なる結果へと進んでいると嘆いてみせた。

評論

2013 化学と工業

大学人は国家のあり方から大学を論じる言葉を作り出せ

https://www.chemistry.or.jp/opinion/doc/ronsetsu1303.pdf

2014


www.youtube.com

2014

www.nippon.com

だが、大学本部が強い指導力を発揮できない最大の原因は、本部に与えられている財務上の権限が限定されていることだと筆者は考えている。米国の大学では、授業料収入、寄付金、さらには競争的資金に付随して本部に納入される間接経費、大学基金の運用益などで構成される大学本部の資金が大きな基盤的経費となっており、それぞれの大学の将来計画を支える柱として活用されている。

2015

scienceportal.jst.go.jp

2018 異見交論42「もはや"国立"大学ではないと認識を」上山隆大議員(内閣府総合科学技術・イノベーション会議)

kyoiku.yomiuri.co.jp

上山 選挙をやることが「民主的」というのなら、誤謬(ごびゅう)がある。限定したサークルの中での民主制にすぎない。国立大学法人が「公共財」で、しかも運営費交付金を受けているのならば、なぜ学外の意見が反映されないのか。運営費交付金で守るべき「公共財」ならば、外部の意見が反映されて当然ではないか。

2018 総合科学技術・イノベーション会議 上山 隆大 議員インタビュー

https://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/NISTEP-STIH4-2-00128.pdf

「日本の研究者・学生がかわいそうだ、更に次の世代 への貢献可能なことは何か」を考えているうち、お声 がけがあり現在の政策現場での実践につながってい ます。

2019 中央公論 2019年 10 月号

価値提案型の次世代モデルで世界を主導せよ 科学技術政策に不可欠なイノベーションの視点上山隆大

10兆円

2021

www.jst.go.jp

2021 特別寄稿 総合科学技術・イノベーション会議議員 上山隆大氏

https://www.mext.go.jp/content/20210603-mxt_kouhou02-000015728_4.pdf

2021

www.sentankyo.jp

2022

www.nikkei.com

――大学にとって大切なオートノミー(自律性)は保たれるのでしょうか。

「では今の国立大学は経営判断について本当に自律性を持っているだろうか。運営費交付金は維持しながらも資金源を多様にし、何をするかを自ら決めるのが本来の自律性だ。運営費交付金の比重が下がった方が学問的な自由度も高まる」

2022

toyokeizai.net

2022

www.jnpc.or.jp


www.youtube.com

2022

newswitch.jp

2023


www.youtube.com

この人のアメリカ西海岸学術論考からは、核開発研究所群やミサイルによる宇宙開発をはじめとするアメリカ軍などの平和産業の寄与が視野から欠けていると思う。金銭の損得にこだわるのは町人の発想、金銭の正しい使い方は平和維持。

公平に言えば、「アカデミックキャピタリズムを超えて」中では、軍や軍関係のランド研究所のようなシンクタンクの寄与に節などを割いてその重要性を述べている。しかし、現実の政治としての実現手段としてはその辺は隠しておくのが合理的だから、その後口にしないのは、まぁ当然とも言える。今の状態でもアカが噛み付いているしw

初期の電子計算機は核開発研究所が買ったが、何に使えるのか分からないので、大学、企業を含めユーザー間の情報交換コミュニティーが 1950 年代から存在していた。その後の暗号解読や早期警戒網、核攻撃下での通信途絶の回避などがスパコン開発や後々の電子計算機ベンチャーの土壌になっている。

そういえばバッカスも西海岸で悠々 IBM のフェローをやってたw FORTRANバッカスは陸軍出身、COBOL のホッパーは海軍将校、JOVIAL (ALGOL 方言)は空軍で開発。