バノンの帯広講演
バノンの帯広講演の動画がうpられているそうです。
検索しても出てこないようになっているみたいです。タイトルもあまりよろしくない。
Stephen K. Bannon Hammers China in Hokkaido Japan
youtu.be
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(APA が呼んだわけではなく地元の篤志家が地元代議士の縁で呼んだようです。)
言っていることは、至極真っ当で、福祉国家=国民国家の擁護と、中共独裁体制およびそこから私利を貪るダボス会議派の批判でした。
ただ一つ、おかしいのは韓国をこちらのチームだと言ってるところで、南鮮が味方というのはナンセンスw
ダボスおじさんクラウス・シュワブw
最近、クラウス・シュワブが書いた第四次産業革命の記事や本を立ち読みしましたが、浅薄な寝言でした。
www.foreignaffairsj.co.jp
「第四次産業革命」を生き抜く ダボス会議が予測する混乱とチャンス
- 作者: クラウス・シュワブ,小川敏子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2019/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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産業革命と言えば、戦争の惨禍よりも悲惨な影響を、人間・動植物を含む自然環境に与えたわけですが、そのような点への言及も反省もなく、能天気な金儲け話に終始する辺りが所詮は町人という感じです。
fortran66.hatenablog.com
スイスの百姓が集まって、山羊や羊をメーメー・バーバー啼かせながら、真夜中に屋敷の前でウイリアム・ブレイクの詩でも合唱して、反省してもらわないと駄目でしょう。
本来、この種の議論ではグローバリゼーションの利点と欠点を並べ、損得をよく勘定した上で判断さすべきことなのに、絶対儲かります式の話しかしない点で詐欺話みえみえです。
福祉国家と国民国家は表裏一体で、国家と国民が相互に社会契約で結ばれているのに、グローバル企業などが納税などの義務を逃れるために、国民国家を解体することで社会契約を一方的に破棄しようとしているわけですが、朝三暮四の甘言で契約加入者の国民の側から契約を破棄させようとしているところが、極めて巧妙だと思います。目指せ中国!といったところでしょう。
西洋社会は耶蘇の神が社会契約を担保していましたが、神の衰退とともに社会契約破棄の試みが盛り上がっているのも興味深いところです。我が日本においては国民は天皇の赤子であり、社会契約は天皇が担保しているのでひとまず安心です。
グローバリストが他人をなじる時に繰り出す武器が多様性というのも滑稽千万で、グローバルに一様化しようとしてしているのに多様性でなじるという所が、よくできていますw クレタ人のパラドックス的自己矛盾で煙に巻いているところが、実に狡猾で汚くずる賢いです。しかも疑問を呈すれば馬鹿だのアホだの粗野な無教養と罵られるのだから M にはたまらん。
それにつけてもグローバリゼーションで思い出すのは、ソ連崩壊後、東側陣営に資本主義の詐欺師がなだれ込んで共産圏の百姓どもをカモにした逸話です。特にアルバニアでは、ねずみ講に国民の7割くらいが加入して、大損させられたというのが傑作です。
バノンも帯広講演で、ダボスの連中のやってるのはポンチ・スキーム(ねずみ講)だと繰り返していましたが、全くその通りだと思います。グローバリゼーションは持続不能で、これをもてはやすのは、アルバニアの百姓と同レベルの愚行です。
ただねずみ講の研究によると、ねずみ講は上位の10%位の人は収支とんとんかやや黒字で、最上位1%未満は途方もなく儲かるらしいので、上位の人にはたまらんでしょうw しかし、下位にいて儲かりもしないのに、熱心に使命感に駆られて周りを引き込もうとする連中が一番厄介で罪深い。(渋谷のNHKの向かいの大層御立派なアムウェイビルを見て、何かおかしいと思わないのか?いや思わないからドリームなんだw)