まともな記事があってビックリの巻
巻頭に元衆院議長の伊吹文明氏の午餐会での講演をまとめたものが載っていたのですが(「絶対的正解のないのが政治ー意思決定の難しさ」)、その内容が極めて真っ当かつ常識的で驚きました。
さわりが見られます。細田現衆院議長を腐しているところまでw www.gakushikai-salon.jp
絶対的正解のないのが政治ー意思決定の難しさ 伊吹文明
要旨
保守は、「個人は間違う」という考えを前提とするため、政治では独裁ではなく民主制を、経済では統制経済ではなく大勢の人が参加する自由主義・市場経済を選ぶ。ただ民主制もポピュリズムに、自由もわがままに陥るので、その欠点を民族が長い時間をかけて培ってきた伝統的規範を身につけた個人により正そうと考えるのが保守である。
昨秋、正解を引退した元衆議院議長が、保守の矜持と意思決定の難しさについて語る。
段落
- 一票の格差をめぐって
- 昨今のインフレに思うこと
- 消費税減税を公約にする野党の無責任
- 節電も、電気代値上げも、原発再稼働も嫌がる人々
- MMT(現代貨幣理論)は正しいのか
- 自由、民主制、法の支配、人権の尊重
- 自由のないロシア、自由が行き過ぎの日本
- 自由の長所と欠点
- 法の支配の長所と欠点
- 民主制の長所と欠点
- ポピュリズムは民主制の欠点
- 統制経済と独裁
- 「リベラル」対「新自由主義」
- 「リベラル」対「保守」
- 日本人の民族的規範を形成してきたもの
- 日本の危機
何事も釣り合いの精神でということで、実に真っ当に思われることが書かれていました。 ただ旧大蔵省出身のせいか財政均衡・緊縮論みたいな事も言っていますが、それはしょうがないかwという感じです。
農耕社会なら太陽の1年周期で均衡が必要でしょうが、現代日本は工業化・脱工業化社会でもっと長周期の好景気・不景気の波があるのだから、単年度会計での財政均衡に固執するのもいかがなものかという気がします。また小学生も習う江戸時代の三大改革で、寛政の改革、天保の改革とも緊縮財政で失敗しています。それでいて、同じ土地と人間で明治になれば一気に人口増・経済成長しています。
最近、頭のおかしいサヨ爺の寝言記事ばかり出てくるので、まっとうな政治記事を読むとビックリ仰天します。