fortran66のブログ

fortran について書きます。

Dijkstra の FORTRAN 評 (FORTRAN は解けない呪い!)

エドガー・W・ダイクストラ (Edsger W. Dijkstra)
1972年 ACM チューリング賞 受賞講演
The Humble Programmer

より
エドガー・W・ダイクストラ: 謙虚なるプログラマ (The Humble Programmer)

引用

ソフトウェア業界における 2つめの大きな発展は、FORTRAN の誕生です。 当時、このもくろみは向こう見ずなものととらえられており、 これに関わった人々は多大な尊敬を受けるべきです。これが広範に使われて 10年かそこらたったあとで初めて明らかになった欠点について、 彼らを批判するのはまったくフェアではありません。 10年先を見通せる人々の集団など、きわめて稀なのですから! 今からふりかえって、わたしたちFORTRAN を成功したコーディング技術と みなさなければなりませんが、概念化のためのツールがほとんどなく、 そういったツールが今やあまりにも深刻に不足しているため、 FORTRAN は時代遅れのものとみなす時が来てしまいました。 FORTRAN が存在していたということを忘れるのは早ければ早いほどよいのです、 なぜなら思考の道具としては、これはもはや適切ではないからです。 これは私たちの脳を浪費し、使うにはあまりにもリスキーで 高額なしろものとなってしまいました。FORTRAN の悲劇は広く知られるところと なっています。何千人というプログラマが過去の誤ちに精神的な鎖でつながれているのです。 私は同僚のプログラマたちが互換性の呪いから彼ら自身を解き放つ方法を 見つけられるようにと、毎日のように祈っています。

FORTRAN が存在していたということを忘れるのは早ければ早いほどよいのです』
(笑)

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The humble programmer
https://www.cs.utexas.edu/~EWD/transcriptions/EWD03xx/EWD340.html

ちなみに PL/I ユーザーは機能を果てしなく欲しがる麻薬中毒患者扱いですw