FORTRAN carriage-control
ラインプリンタ時代の名残りで、昔の FORTRAN の FORMAT 文の先頭にいつもついていた、FORMAT(1H , とか (1H1, とか (1H+, とか、あの出力制御文字について、Clive Page 氏などがまとめをしてくれていたようです。
規格からの廃止は Fortran (メインフレーム)の行志向が、近年の Unix のバイト志向のために追いやられてしまったことが背景にあるようです。また出力装置が carriage-control に対応するかどうかは規格上曖昧だったため、コンソールでの対応もまちまちになっているようです。
処理系ごとにコンソールへの WRITE 文出力で、行頭が1文字空いたり、空かなかったりするのはそのためなのでしょう。
Intel Fortran では vms 互換オプションで有効になります。
補足
Clive Page 氏は、Professional Programmer's Guide to Fortran77の著者だと思います。77 向けの高度な利用法が書かれた、実戦的な内容のよい本だった記憶があります。かなり以前から著者によって ps ファイルも無料公開されており PDF 版もネットに落ちています。
https://www.star.le.ac.uk/~cgp/prof77.html
Professional Programmer's Guide to Fortran 77 (Professional Programmers Guides)
- 作者: Clive Page
- 出版社/メーカー: Routledge
- 発売日: 1988/08/01
- メディア: ペーパーバック
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amazon(日)には、ぺ氏の別の著作 Fortran 77 (Pocket Programming Guide) がありますが、著者名が間違っていて、Ulive Page になっています。先頭文字が 90 度回転してますw
Pocket Guide: Fortran 77 (Pocket Programming Guide)
- 作者: Ulive Page
- 出版社/メーカー: Financial Times Management
- 発売日: 1984/07/01
- メディア: ペーパーバック
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