『論語』の子罕第九-9に、「子曰、鳳鳥不至、河不出圖。吾已矣夫。」(子曰く、鳳鳥至らず、河は図を出さず、吾、已んぬるかな。)とあります。
一般には、黄河から亀の背に図が乗って現れることで瑞兆と注釈されます。
また、易に絡んで珍妙な3*3の素朴な魔方陣を指したりもするようであります。
やはり中期の器に散氏盤というのがあり、これはかなり広大な範囲の土地に関する権利証書としての性格をもつものである。文中に、それぞれの境界や標識をしるしとして土地表示を行うとともに、当事者双方の立会人が誓約を行い、文書の製作者が署名をしている。公正証書のような具合である。またこの銘文によると、附属書類として地図が添付されている。図の本字は圖。農地である鄙の所在を書き込んだ地図をいう。その契約本文だけが金文としてこの器に残されているのである。