2019年10月21日 16時11分
みずからの路上生活体験を描いて話題となった「失踪日記」などの作品で知られる、漫画家の吾妻ひでおさんが、今月13日、東京都内の病院で亡くなりました。69歳でした。
吾妻さんは昭和25年に北海道で生まれ、昭和44年に「リングサイド・クレージー」で漫画家としてデビューしました。
昭和50年代にかけて「ふたりと5人」や「不条理日記」、それに「オリンポスのポロン」など数多くの作品を連載し、ナンセンス漫画やマニアックなSF漫画から少女漫画まで、幅広いテーマの作品を手がけてファンの支持を集めました。
その後、アルコール依存症に苦しみ、二度にわたって失踪して路上生活を送ったこともありましたが、平成17年に路上生活の実体験をユーモアを交えて描いた「失踪日記」を出版すると大きな話題となり、漫画やアニメーションの優れた作品を表彰する「文化庁メディア芸術祭」漫画部門の大賞に選ばれました。
また、日本のいわゆる「おたく文化」を描く漫画家として海外でも高い評価を受け、ことしもイタリアの漫画賞を受賞していました。
関係者によりますと、吾妻さんはおととし、食道がんであることをみずから公表し、闘病生活を続けていましたが、今月13日、東京都内の病院で亡くなりました。69歳でした。
あぁぁ 合掌
- 作者: 吾妻ひでお
- 出版社/メーカー: 朝日ソノラマ
- 発売日: 1976/09/20
- メディア: コミック
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