音量の大小の傾向は数値の通りで、また時代が下がるほど平均音量が上がってゆく傾向も見て取れます。
しかし、平均音量と標準偏差は主観的な評価とそれほど相関は無いようです。
またリマスター版が無条件に良いわけでもないようですし、海外生産CDが国産より全面的に劣るというわけでもないようです。
主観は当てにならないので、客観的な指標が欲しいところです。
○Elis Regina: Elis Regina in London エリス・レジーナ・イン・ロンドン オリジナル 1969年
主観評:リマスター版の方が良いです。古い方も悪くないんですが、新しいほうは紙ジャケで写真もくっきりしているし、買いなおす価値あり?
・1994年 日本ポリグラム Philips PHCR-1324
・2001年 ユニバーサル ミュージック Philips UICY-9148 (オノ セイゲン リマスタリング)
○Antonio Carlos Jobin:WAVE 波 オリジナル 1967年?
主観評:驚いたことにリマスター版の方が音が悪い気がします。ステレオの分離はリマスタ版の方がいいのですが、金物の音が昔の方が良い気がします。色違い紙ジャケのみの価値?
・1988年 A&M CD0812
(Digitally mastered at Van Gelder Recording Studio, November 1988. Rudy Van Gelder, engineer. Digital Producer: John Snyder)
. 2001年 ユニバーサル ミュージック A&M UCCV-9001 24bit/96kHz デジタル・リマスタリング (BOSSA NOVA 2001)
○Stan Getz: The Best of Two Worlds featuring Joao Gilberto ゲッツ・ジルベルト・アゲイン オリジナル 1976年?
主観評: リマスター版の方が音がくっきりしています。ミウシャの歌声は新しいほうがいいです。でも古い方もくすんだ音が70年代風で悪くないです。
・1994年 SONY SRCS 7165
・2001年 SONY SRCS 9665 DSD Mastering
○Joao Gilberto: Aguas de Marco 三月の水 オリジナル 1973年
主観評:リマスタ版は低音が強調されていて重く聞こえます。古い版の方は音も小さく、軽く聞こえます。
・1988年? PolyGram (ブラジル版) Verve 837 589-2
・2007年 ユニバーサル ミュージック Polydor UCCU-9409 (SHM-CD)
○Wanda Sa: Vagamente ヴァガメンチ オリジナル 1964年
モノラル音源
・1995年 ボンバレコード BOM506
・2010年 ボンバレコード BOM1901 (オノ セイゲン リマスタリング)