班固「漢書」外戚伝
漢書の抜粋の現代語訳を眺めて喜んでいたのですが、外戚伝の成帝のところで、前漢が王莽に簒奪されるのも仕方ないと思える記述に出くわしました。
それは、後宮の女奴隷の曹宮は読み書きができて詩経に通じていて皇后に教えるレベルであったのが、官婢道房と女同士ながら夫婦のような仲だったとという下りが出て来て「あら^~」という感じだった直後に、成帝が割り込んできて曹宮を孕ませるという最悪展開です。
百合カッポ―に汚いオヤジを出してくるのは、顔回ですら助走つけて殴るレベルの悪行。『子曰く、五刑の属三千、しかして罪、不孝より大なるはなし。』天が怪異を下して警告するまでもなく、漢王朝滅亡が不可避と感じる一節でした。
蘇武19年、小野田少尉29年
小野田少尉はフィリピンのジャングルで29年任務を果たしつづけましたが、蘇武はわずかに19年で匈奴の女と子供まで作ってるw
司馬遷・司馬談
東方朔
東方朔は、六朝時代の志怪小説などでは、武帝のそばについて次々怪奇事件を解決するアニメチックな超能力探偵キャラですが、実際は滑稽家のおじちゃん。後漢の時点ですでに有ること無いこと尾ひれをつけた漫画チックな話にあふれていた模様。班固は事実のみを記述とわざわざ念押しw