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【メモ帳】○○的の「的」について

杉山孚富 著「漢文故事熟語詳解」より

明治36年 (1903年)初版 明治38年(1905年)訂正6版

面倒なので当用漢字でw カタカナもひらがなに。その他適当に濁点づけ。

てノ部 的 「近来人好んで的の字を用ゆ何々的など云へり此は元来助字にして意味あるにあらず句調を助ける添文字なり晋人好んで馨の字用ひ宋人好んで底の字を用ひ清人好んで兒の字を用ゆるに同じ皆な助字なり音学五書に云う的の字入声となれば則ち「チャク」となり去声に転ずれば「テフ」となり上声に転ずれば「テイ」となる宋人の書中に凡ての語助は皆底(テイ)に作る的の字なしと然らば則ち的も底も同字として助字に用ゆること知るべし」

角川「新字源」には英語の ...tic の意とありますが、19世紀末から20世紀初頭に流行り始めた用法なのでしょうか? 近時支那では助詞の「の」とか of みたいな感じな気がしますが。

「漢文故事熟語詳解」

漢文故事熟語詳解 (金刺芳流堂): 1902|書誌詳細|国立国会図書館サーチ

国会図書館データの年号がずれていて謎。 奥付の方には「受験応用 漢文故事熟語詳解」と。学研の付録みたいな雑然としたオモシロ本。