野田新首相の所信表明演説に「正心誠意」という言葉が出てきたが、これは四書の始め大学に出てくる八条目のうちの「正心」と「誠意」の二つにあたっている。ちなみに八条目は、
- 致知
- 格物
- 誠意
- 正心
- 修身
- 斉家
- 治国
- 平天下
からなるが、ここで「格物・致知」を根本とするのが朱子学であり、「誠意・(正心)」を根本とするのが陽明学である。
わざわざ慣用語の「誠心誠意」でなく「正心誠意」を持ち出してきたところを見ると、大学の八条目を意識しているのは明らかであり、しかも主観的で客観性を否定した唯心論的な陽明学を持ち出してきたところに、大きな危険性を感じざるおえぬ。
そもそも陽明学は反知性主義的傾向があり、自分勝手に独りよがりで主観的に判断すればよいという、いかにも民主党的な脳内お花畑の阿呆が好みそうな頭の悪い思想である。大塩平八郎の乱その他の短絡的冒険主義の過激派やテロリストの思想的な支柱にもなっており、こんな思想の人間が政権に就くことは危険極まりない。
野田は民主党党首選に於いて、相田みつおの色紙から「どじょう云々」の引用をする*1ほど、愚かで無学な輩であるから、当然この大学の引用は、野田の背後にいる補佐役の代筆であろう。その補佐役にこのような主情的冒険主義者が混じりこんでいることは、実に怪しからなくも愚かしいことである。
読売新聞なぞは、愚かにも首相筋から垂れ流されたであろう
これは、一般に知られている「誠心誠意」をもじった言葉ではなく、幕末に幕臣として活躍した勝海舟の談話を集めた「氷川清話」に、勝が政治の極意を語った言葉として収録されている。*2
などという寝言を書いている。幕末の過激主義者に陽明学の徒が大勢いたことや、サヨク低能児集団の民主党が浅薄なる幕末の志士気取りの発言を繰り返していることを思い合せるに、誠に危険極まりない。
そもそもアカ・耶蘇・陽明・支那・朝鮮の如き腐敗勢力に惹かれるのは、近代啓蒙思想からの落伍者であり、是非ともパージされねばならない。
ナショナルは不良商品である松下政経塾出身者全員をすぐリコールして回収すべきである。