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『昔昔春秋』 中井履軒

『春秋左氏傳』の形式で昔話をパロディーにしています。猿蟹合戦の段を見る機会を得ましたが、とぼけていて面白い。江戸時代はなかなか奥が深いですw 儒者は現代のアカ/サヨクにの如く頭が固くて冗談が分からん印象を受けますが、中井履軒は大阪の民間の儒者だからか孔子が書いたとする春秋も戯作の対象にwww

本文テキストと注釈の全体でできた小説にV・ナボコフの『青白い炎』がありますが、あれのミニ版という感じでしょうか。ナボコフは大学でプーシキンの小説を講義したことから、『青白い炎』の形式を思いついたようですが、中井履軒も講読している内に戯作を思いついたのでしょうか?

もっと読みたいところです。