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落合淳思先生の新刊『殷 - 中国史最古の王朝』

久しぶりに本屋をのぞいたところみんな大好き落合淳思先生の新刊が出ていました。

殷王朝の姿を甲骨文字から読み解くもので、今までの甲骨文の実証研究の上に非常に明晰に論じています。甲骨文字のソフトを自ら開発するだけあって事実・意見・推測が分かれた戦前漢文派的理系的なセンスを感じます。初期の本の荒っぽいところも消えて落ち着いた感じです。

白川静の『甲骨文の世界―古代殷王朝の構造』のようにどこまでが事実でどこまでが意見・推測・妄想なのかよく分からないような朦朧とした本や、貝塚茂樹編『古代殷帝国』(中古価格1円)のようなマルクス主義汚染と支那崇拝が入り混じったごちゃまぜの混乱した本と比べると、とてもすっきりしているように思います。



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