fortran66のブログ

fortran について書きます。

最近読んだ本など

サキの思い出: 評伝と短篇

サキの思い出: 評伝と短篇

新刊。
第一部は、サキの偏屈な姉が書いた、マジキチな叔母たちの描写を含む回想。および友人による死亡録。
第二部は、偏屈な叔母たちが投影された作品を含む、伝記的な事実の反映を含む短編集。
マジキチによるマジキチの描写w

ヘルメティック・サークル―晩年のユングとヘッセ

ヘルメティック・サークル―晩年のユングとヘッセ

南米人がスイスに住んでた晩年のヘルマン・ヘッセとカール・G・ユングの家に押しかけて話を聞く本。
R・シュトラウスの4つの最後の歌のうち3つがヘッセの詩だが、合わせて死ぬ前の衰え感が楽しめる。

中国思想史 (岩波全書 73)

中国思想史 (岩波全書 73)

武内義雄支那思想史、年一回は読み返したい。今までは唐代仏教と宋学のところが面倒だったが、面白く読めるようになってきた。戦後版は参考文献が付いたのはいいが、鹽鉄論の旧字の塩とか活字が少し間違っている。また注釈の番号が抜けているところもある。支那を中国に改竄したのも許せない。

唯識思想入門 (レグルス文庫 66)

唯識思想入門 (レグルス文庫 66)

創価学会系の出版社なので買うのをためらったが、ままよと買った。近所の犬猫も信心を起こして動物革命。
大化の改新の年(西暦645年)支那では玄奘三蔵が天竺から唯識仏教を持ち帰っていたが、唯識は主観以外存在しない式の唯我論的マジキチで、五感の先に意識、末那識、阿頼耶識とさらなる知覚があることを唱えている。LSDをやると、始めは五感が狂い、次に時間や空間の感覚が狂い、さらに自我意識の感覚がおかしくなってゆくというが、奇妙に対応していて天竺の行者どもも中々トリップしまくりだと感心。しかし、途中から意味不明で斜め読み。

シンメトリーとモンスター 数学の美を求めて

シンメトリーとモンスター 数学の美を求めて

群論の本。昔買ったものが本棚の奥から出てきたので再読。何言ってるのか分からないが、前よりはちょっとだけ分かったw
すべての有限群は対称群の部分群なのだから、対称群さえ分かれば万事よいような気もするが、部分群の系統的なつくり方が分からないので、そうでもなく、色々見つけにくい隠れた部分群がいたようである。