fortran66のブログ

fortran について書きます。

急げネットイナゴ! Beta for Intel Developer Tools 2015 始まる。

Intel Fortran 次期バージョンのベータテストが始まりました。
登録すると今年の9月後半まで気前よく全部入りのベータ版が試せるようです。

Fortran に関していえば Parameterized Derived Types と block..end block 構造の導入と が目玉でしょうか?

Parameterized Derived Types が実装されたことで、 Fortran2003 機能がすべてそろったことになります。CRAY, IBM, PGI に続いて Intel もようやく Fortran2003 水準完全実装に達したようです。(まだ若干機能制限がありますが、ベータ版だからと思います。)

Parameterized Derived Types は、Fortran8x 案にもすでに登場していた機能ですが、30年の時を超えて実装されることになりました。これにより派生型変数中の変数の KIND も実行時に決められるようになります。 

block..end block 構造は Fortran2008 の機能ですが、これにより ALGOL 的なブロック構造が半世紀を超えて Fortran にも導入されることになりました。DO CONCURRENT や OpenMP などの並列動作時に特に便利に利用されるものと思います。


登録は Steve Lionel の Tweet から Link をたどってください。 
https://twitter.com/DoctorFortran/status/457164615206453248

https://software.intel.com/en-us/articles/intel-software-development-tools-2015-beta

なお web 上のオンラインセミナー(要登録)も米国時間での22日朝に開かれるようです。