fortran66のブログ

fortran について書きます。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ケーリー=ディクソン構成二通り

背景 実数・複素数・四元数・八元数 複素数 a+bi を2つの実数(a,b)の組と考えて、その加減乗除の演算規則が適当に与えられている代数系を考えることが出来ます。ここで、a,b に実数じゃなくて複素数を突っ込んだらどうなるかと考えると、うまく適当な演算…

a(:) は必ずしも a ならず

配列の全配列操作を記述するとき、スカラーと配列を明示的に区別するために、配列名のあとに (:) をつけることが推奨されることがありますが、文脈によって微妙に意味が違う場合もあり、また副プログラム呼び出しの引数にしたときの挙動など、コンパイラの実…

4・23

こまった時はシェイクスピア 今日はシェークスピアの誕生日にして命日ではありませんか。

四月馬鹿 「How Thou Canst Maketh a Fine Program in Fortran」

今更ですが、四月馬鹿のジョーク記事で、18世紀風?の古雅な英語で書かれた Fortran インストールおよび、”Hello World!" ならぬ "Good morrow, and well met, O world!" 表示までの紹介記事がありました。www.digitalocean.com ちょっと面白かったです。作…

Fortran 2008 の pointer function で作った連想配列

Fortran 2008 の新機能 pointer function を用いて、簡単な連想配列 (associative array) を作ってみます。ここでは古典的な手法で、文字列をインデックスとした整数型連想配列を作ってみます。まず文字列を適当な整数に変換し、あらかじめ用意した配列のサ…

変数っぽく扱える pointer function

Fortran 2008 の新機能に、pointer を返り値としてもつ関数が、あたかも変数のように扱えるというものがあります。Modern Fortran Explained の 20.5.2 pointer functions denoting variables や The new features of Fortran 2008 の 6.2 Pointer functions…

派生型の再帰的割り付け成分

Fortran 2008 では、派生型の成分に自分自身を allocatable 属性で持てます。つまり再帰的に派生型を定義できます。再帰的定義は古典的なリスト構造によく使われます。Fortran 2003 までは、派生型の再帰的な成分は pointer 型に限られていました。pointer …

web clip メモ帳 

直リンが多くて申し訳ないが検索で飛んだ場所なので・・・・Modern Fortran www.admin-magazine.com www.admin-magazine.com www.admin-magazine.com ・フィンランド Fortran 講義 CAFあり Modern Fortran Programming for Chemists and Physicists・CAF スライ…

Intel Parallel Studio 2018 ベータ始まる!

Intel® Parallel Studio XE 2018 の Beta が開始になりました。 software.intel.com Fortran v.18 は、パッと見たところ Fortan2008 規格の主な機能にほぼ完全に対応した感じです。長らく待たれていた、リスト構造を扱い易くする type 中での再帰型 allocata…

バノン氏失脚の噂と米白人の寿命低下からの随想

トランプ米大統領の躍進の陰には、米白人弱者の困難な社会的状況があると言われていました。その証拠として、米白人庶民層の寿命低下がよく取り上げられています。背後には、生きる意味の喪失とそれに伴う酒・薬物依存すなわち自暴自棄(今風にいえばセルフ…

Chapman 本 第4版

いつの間にか Stephen Chapman の FORTRAN FOR SCIENTISTS & ENGINEERS の第4版が出ていたようです。目次を見た感じでは coarray の章が付け加わったものと思われます。値段はアマゾン3万円越えという豪奢な仕様。米アマゾン価格は $230 位なので何故なの…

NHK 朗読の時間「草枕」

www4.nhk.or.jpいま夏目漱石の「草枕」を NHK のラジオ第二放送でやっていて、ストリーミングでも聞けます。ずいぶん昔に放送されたものの再放送だと思います。昔FM放送で聞いた時は、本で読んだ時と印象が違って聞こえて、その辺が面白かった記憶がありま…

chapel 1.15.0

年二回の cray の chapel の更新がありました。犬の毛が抜け替わる頃に更新があります。Docker 対応など地味に進歩し続けています。Docker は Virtual PC では何とかなるようですが VMwareと共存できなさそうなので困ります。気のせいか最近 VMware に落ち目…

並列Fortranシンポジウム第三回

並列Fortranに関するシンポジウムのご案内(第3回) 「並列Fortranの現状と展望」 ~現代化か肥大化か?~並列Fortranに関するシンポジウムのご案内(第3回) - 高性能Fortran 推進協議会年一回で順調に今年も会合が開かれるようです。高抽象度のプログラム…

整数の集合和

二つの整数配列があって、それぞれを集合の要素だと思って、二つの配列の集合和をとることを考える。それは二つの配列を単純に合併したあとで quick sort の微妙な変形で、重複する要素を省きながら sort する関数に掛けることで実現できる。 実行結果 再帰…