BCS: Fortran Specialist Group Annual General Meeting 2019
毎年秋に開かれている英計算機協会の Fortran 分科会の講演が今年も公開になっています。
ARM の人が llvm の Fortran フロントエンド flang (旧版と f18) とについて講演しています。違いや問題点などがまとめられています。CFI の descriptor や Module 情報の mod ファイル形式についても触れられていて、中々面白いです。
また CRAY の人が Fortran 2018 の新機能をコード例などで解説してくれています。
最後に、Fortran の次期規格についての話し合いの報告がまとめられています。これも中々興味深いです。
細かな修正はもっともなものが多いと思えます。文字列処理強化も入っています。protected components ももっともな気がします。 三角関数の度単位引数や PI 単位引数も精度的にもっともです。OOのコンストラクタ deep copy 問題、finalize 問題も何とかして欲しい所。
大きな機能追加に関しては、1.例外は入れない、2.高等マクロは入れない、3.ジェネリックは次の次を目指して調査するべ、の模様です。
- 作者:Michael Metcalf,John Reid,Malcolm Cohen
- 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr
- 発売日: 2018/11/06
- メディア: ハードカバー