昨日のエントリで日本での事情を調べましたが、米国での事情についてもメモしておきます。
Martin N. Greenfield, History of FORTRAN standardization (1982)
History of FORTRAN standardization
時系列的には、FORTRAN 66 規格の後、FORTRAN 77 になることとなる次世代規格の議論を始めたわけですが、そうこうしているうちに、構造化プログラミングの概念が誕生して、1972年頃には GO TO 論争が米学会シンポジウムで戦わされ、構造化プログラミングによる制御構造概念の有効性が認識されるに至っています。
そのため、FORTRAN 77 規格に対する一般人の意見を募集したところ大量の意見が殺到し、その中に制御構造を入れろとの意見が無視できないほどあったものの、全部検討している時間もないといった状況下で、BLOCK IF 文だけを入れるという妥協が図られた模様です。