fortran66のブログ

fortran について書きます。

FORTRAN の言語としての特性

FORTRAN の言語としての特性

菅忠義、プログラミング言語の最新の動向:3. FORTRAN 情報処理 22 (1981) 452
id.nii.ac.jp

より引用。

FORTRAN II

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1) IBM: The FORTRAN Automatic Coding System for the IBM 704 EDPM.

  1. 数値計算に関する任意の問題を表現可能。(多くの式と変数を容易に扱いうる。)
  2. 論理的な問題は扱わず。

FORTRAN IV

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  1. 科学技術上の数値的、論理的演算のアルゴリズム表現が主目的。
  2. 実用の立場からの使いやすさ。実行の効率に重点。
  3. 平明・単純かつ静的。

FORTRAN 77

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  1. 実行効率が高い。
  2. 言語として平明容易。
  3. 静的である。
  4. F66 との無矛盾性。

F66 と F77 の言語仕様作成上の違い

FORTRAN の特徴は、既存の処理系がすでに複数存在して常用されていること。
F66 は既存の多数の処理系の共通部分の抽出、F77 は既存の処理系の拡張部分を包括する。f:id:fortran66:20170928010933p:plain

標準言語FORTRAN (電子計算機基礎講座 3)

標準言語FORTRAN (電子計算機基礎講座 3)

ソフトウェア開発の実際―標準とその活用

ソフトウェア開発の実際―標準とその活用

FORTRAN77 に BLOCK IF 文構造のみが入った経緯

FORTRAN77 では、制御構造の構造化構文の内 BLOCK IF だけが中途半端に取り入れられている経緯に少し触れられています。

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