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バノン氏失脚の噂と米白人の寿命低下からの随想

トランプ米大統領の躍進の陰には、米白人弱者の困難な社会的状況があると言われていました。その証拠として、米白人庶民層の寿命低下がよく取り上げられています。背後には、生きる意味の喪失とそれに伴う酒・薬物依存すなわち自暴自棄(今風にいえばセルフネグレクトw)があるとされています。

これはソ連崩壊後のロシア人や、アメリカ人宣教師到来後の南洋土人・エスキモーに見られた現象と同質のものだと思われます。すなわち、民話や土着宗教的な神話を破壊されたときに起きる、人生の意味の喪失による内側からの崩壊だと思います。

ロシアではソ連崩壊後、マルクス・レーニン主義という、過去に原始共産主義の楽園があったとする素朴な民間宗教が崩壊した後にウォッカや薬物への依存が蔓延しました。南洋土人やエスキモーも、善意のキリスト教宣教師が、いわゆる野蛮な土着信仰や民話・民謡・祭りの類を根絶したあと、アル中や薬中が蔓延しました。

このような普段見過ごされて、無駄だと見なされがちな素朴な習俗が、生きる意味などを与えていることは、決して軽視してはならないものだと思います。

近年のアメリカでは、クリスマスのような民衆レベルの素朴な風習への攻撃が行われていることがよくニュースになっています。これは上述の素朴な土着民話や宗教への攻撃と同類のものだと思われます。

かつてのティー・パーティーの諸子やスティーブ・バノン氏の登場は、このことに直観的に気付いて、それに対抗しようとした無意識の動きなのだと思います。それがいずれも、振り出し方を間違えて力を失うのは、まこと哀れな感じがします。「鳥の将に死なんとする其の鳴くや哀し」といった趣きです。


しかしながら逆に、我が国はこれを応用して敵国を内部から崩壊させることを是非とも研究しておくべきだと思います。そのためには諸外国の宗教・習俗・民話などを軽視せず、よく研究しておいて、いざという時に自己矛盾に追い込んで、根本から社会を崩壊させる手段を整えておくべきだと思います。

ここで思い起こすのは、江戸時代の日本の宋学批判から始まった儒学テキスト校訂作業が清朝支那に伝わって考証学を引き起こし、それが国家宗教の朱子学儒教への懐疑を産み、支那の精神的支柱を破壊したことです。純粋な学問研究が、うまい具合に一国家の衰運・滅亡を引き起こせたことは、学問の力の特筆すべき偉業と言えると思います。