fortran66のブログ

fortran について書きます。

批判

ACM SIGPLAN Fortran Forum の最新号 Volume 28 , Issue 2 (August 2009) に、David Muxworthy による Fortran2003 ならびに 2008 の規格制定に関する批判が載っていました。

Fortran2003 の規格が肥大化しすぎていて、今になってようやく 2003 に対応したコンパイラが出始めているという段階で、早くも次の規格をいじろうとしている拙速な態度への批判などがのべられています。つまりFortran は、今までは広く実際に使われる過程で露になった問題点を修正して規格としてきたのに、最近は規格のほうが先走って理念が先行するような状況があり、実装が難しい機能のベンダーごとの虫食い実装が長く続けば結局規格の軽視につながり移植性を落とし規格そのものの意味を失いかねないというものです。

co-array Fortran の必須規格化への懸念も示されていますが、たしかにハードウェアのアーキテクチャーに依存するような機能を言語の標準規格にすることには、はなはだ疑問が感じられます。

国際規格帝国主義者の覇権主義的陰謀を感じます。皇国日本が正義の刀で一刀両断にしてやりたいところです。あぁ正義はいずこぞ!(嘘ですw